茨城旭村トマト部会では、市場や消費者のニーズに合わせたトマトを栽培するため、毎年新しい品種の選定や試験栽培をしています。現在栽培している「りんか409」は、均等に着色し、弾力のある硬めの肉質で酸味、糖度共に申し分ない高品質のトマトです。 農家の人々

嶋田さんの大玉トマト

茨城旭村トマト部会では、市場や消費者のニーズに合わせたトマトを栽培するため、毎年新しい品種の選定や試験栽培をしています。現在栽培している「りんか409」は、均等に着色し、弾力のある硬めの肉質で酸味、糖度共に申し分ない高品質のトマトです。

地域の主力作物となったトマト栽培

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JA茨城旭村 トマト部会
部会長 嶋田 正光さん

JA茨城旭村トマト部会は、水はけの良い恵まれた気候風土を活かし、昭和50年代からメロンの裏作として栽培をはじめ、長年美味しいトマトを市場へ送り届けています。春メロンと組み合わせた抑制栽培の大玉トマトを筆頭に近年ではミニトマトや中玉トマトの作付けもおこなわれています。

昨年は、部会全体で5月から11月までの期間中、約108万ケースを出荷しました。生産にかける部会のたゆまぬ努力で平成元年には茨城県青果物銘柄産地を取得しています。

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生活の一部となったトマト栽培

トマト部会部会長の嶋田さんは大学卒業とともに就農し、今年で栽培暦33年になります。1haの圃場は長いハウスが何棟もたちならび、それぞれ4畝ずつ天井まで青々と茂ったトマト畑が遠くまで広がっています。こちらでは「りんか409」と呼ばれる品種を栽培しています。この品種は、通常なら30℃以上で色ムラを起こしやすい高温期でも均等に着色し、弾力のある硬めの肉質で酸味、糖度共に申し分ない高品質のトマトです。

朝7時頃から午前中いっぱい収穫し、午後は圃場をまわり生育状況のチェックと休む間もなく管理をしています。消費者の元に届くときに食べごろを迎えられるように、表面の着色の変化を見ながら収穫を心がけています。

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栽培で難しいことは温度管理です。寒暖差が激しい近年ではハウスの中が、40℃以上の暑さになることがあるそうです。高温に強い優れた品種を選ぶ以外に、こまめな換気や天井に遮光ネット等を使用し日差しを和らげ、生育に支障がでないよう温度管理に注意されています。

「長年メロンの次はトマト栽培、それが終わったらまたメロンと同じローテーションで経験してきましたから、栽培時期が訪れるともう無意識に体が動きます。生活の一部になっているようです。」と嶋田さんは笑います。

赤くて綺麗に色づいたトマトにかける情熱

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部会では若手生産者トマト研究会が組織されており、より市場や消費者のニーズに合わせた高品質のトマトを栽培するため、毎年新しい品種の選定や試験栽培をしています。嶋田さんたち役員も研究に参加し、収量・品質共に申し分ないものがあれば部会全体で導入されます。
「毎年気候も大きく変わります。その都度気候に合わせて管理を調整するので勉強の日々です。常により良いものをお届けできるように部会員皆で努力しています。」と嶋田さんは栽培への意欲を語ってくださいました。

光センサーで徹底した品質管理

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大玉トマトのみ平成16年度から光センサーを使った機械選果システムの導入を始めました。目視による厳密な外傷検査の後、光センサーによる大きさや着色のチェックを経て出荷となります。機械選果の導入によりコンテナのまま選果場に持ち込みができるようになったため、箱詰め作業などの労力の削減にもつながっています。

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美味しいトマトをもっと知ってもらいたい

部会では他の作物の部会と協力し、JA茨城旭村の野菜をPRする「オール旭村フェア」を定期的に小売店や市場で開催しています。消費者に産地そのものを知ってもらいたいと始めたイベントですが、毎回好評を博しています。 また、部会長自ら県内外のマスメディアに出演し、産地のPRを積極的におこなっています。

今年は梅雨が高温少雨、梅雨明け後8月は曇雨天の日が多く、また低温の日が多かったため栽培管理が大変な年でした。その分大きさも色づきも申し分ない、美味しいトマトができました。さらなる品質向上のために、努力を続ける生産者の情熱が詰まった美味しいトマトをぜひご賞味ください。

取材協力

JA茨城旭村 営農情報支援センター

〒311-1415 茨城県鉾田市造谷1377-1

TEL :
0291-37-1661
FAX :
0291-37-1663
WEB :
http://www.ja-ibarakiasahi.or.jp

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