八千代地区メロン部会では今年よりネットの張りがよく、芳醇な香りと程よい肉質、まろやかな甘さを兼ね備えた新しい品種を本格導入しました。高い品質の証である美しい網目にするためには、細かな水加減を必要とし、生産者の腕の見せ所になります。
農家の人々

藤木さんのアールスメロン

八千代地区メロン部会では今年よりネットの張りがよく、芳醇な香りと程よい肉質、まろやかな甘さを兼ね備えた新しい品種を本格導入しました。高い品質の証である美しい網目にするためには、細かな水加減を必要とし、生産者の腕の見せ所になります。

県西最大のメロンの産地

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JA常総ひかり 八千代地区メロン部会
部会長 藤木 正司さん

茨城県西部に位置する八千代町は、水はけのよい肥沃な土壌と昼夜の寒暖差を活かし、昭和38年頃に産地の主要品目である白菜の出荷がない時期の作物としてメロン栽培が始まりました。昭和49年にメロン部会が発足した後は着実に品質向上に努め、県内有数のメロン生産面積を誇る一大産地に成長しました。

部会では、春メロンと8月中旬から11月にかけて出荷される秋メロンを主に京浜市場へ出荷しています。秋メロンは、高級メロンの代表格と呼ばれるアールスメロンの「ヴェルダ」という品種をメインに栽培しており、ネットが良く張り、芳醇な香りと程よい肉質、糖度14度以上のまろやかな甘さを兼ね備えた青肉メロンです。

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常に上をめざす姿勢が大切

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JA常総ひかり八千代地区メロン部会の部会長である藤木さんは、メロン生産では約50年、アールスメロンでは30年のベテラン生産者です。もともとプリンスメロンを栽培していた親御さんの厳しい指導を受けながら、子供の頃から実践形式でノウハウを学ばれたそうです。現在はハウスでアールスメロン、春メロン、リーフレタスなどの栽培を行っています。

部会では、藤木さんを中心に毎年新たな品種の導入に取り組んでいます。今年から正式導入に至った品種「ヴェルダ」もその一つです。有志が試験栽培を行い、八千代町の土壌及び気候との相性、食味やサイズは申し分ないか、耐病性はどうかといった結果を元に導入可能かを見極めています。現在も新たな品種を栽培しているそうです。

「近年、品種改良のお陰でより高品質なメロンができるようになりましたが、その分新しく技術を学ぶことも増え、親の時代よりも栽培が複雑になってきました。より美味しいメロンを消費者へ届けるために、環境変化にも柔軟に対応していく必要があります。さらなる高品質を目指し勉強の毎日ですね。」と藤木さんは言います。

繊細で美しい網目が高品質の証

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メロンには、プリンスメロンのように網がなくつるつるした果皮の「ノーネットメロン」とアールスメロンのように網目状の果皮が特徴の「ネットメロン」があります。

ネットメロンは、ある程度生育が進むと表皮の成長が止まりますが、果実自体は成長を続けるため、表面がそれに耐えきれずにヒビから分泌液が滲みでて細かな網目ができます。 細かで均等な網目にするには適度な水分調節が必要であり、多すぎると大きな亀裂が入って均等な網目ができず、少なすぎると玉伸びが悪く小玉になりやすいため、この水加減も生産者の腕の見せ所になります。ネットが綺麗に張っているということは、順調に生育が進んだ証拠であり、高品質であることを示しています。

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美味しさをギュッと凝縮した栽培方法

ネットメロンのハウス栽培では、一般的に養分を凝縮した大きなメロンにするために、1株に1玉を残して残りの実は小さいうちに摘み取ってしまう「一本一果」の栽培方法が取り入れられています。このように大きく育ったメロンは、朝のうちに収穫し、1玉ずつ丁寧に磨かれ、サイズごとに専用箱に収められます。

アンテナと呼ばれるT字型のヘタは、1株から1玉とれた証拠として側枝を残したのが始まりと言われています。メロンの横幅に切りそろえられたアンテナがしっかりしているほど玉に充分な栄養が届いている証となり、アンテナの有無によって価格にも違いが出ます。

もっと八千代町のメロンを知ってほしい

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八千代地区メロン部会では全国のメロン生産者が一堂に会し消費者にメロンの美味しさを届けるイベント「全国メロンサミット」や直売所のイベントなどに積極的に参加し、来場者に試食を通して美味しさをアピールしています。また、大玉2玉用の専用箱を用意し、八千代町のふるさと納税の返礼品としても広く喜ばれています。

今年の不安定な天候にも負けずに、たわわに実った八千代町のアールスメロンをぜひご賞味ください。
JAが運営する農産物直売所「旬彩・やちよ」でも販売しておりますので、八千代町を訪れた際のおみやげにいかがでしょうか。

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取材協力

JA常総ひかり
農産物直売所「旬彩・やちよ」

〒304-3544 茨城県結城郡八千代町若1306

TEL :
0296-30-3011
営業時間 :
AM9:00~PM6:30(4月~10月)・AM9:00~18:00(11月~3月)
休日 :
第1・第3水曜日
WEB :
http://www.jahikari.or.jp/tyokubai.html#yachiyo

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